学名:Castanea crenata
英名:Japanese Chestnut
ブナ科クリ属の木の一種。クリのうち、各栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリまたはヤマグリと呼ばれる。


クリの用途
- 古くから建築の構造材として用いられる。
- テーブルやカウンターの天板などの家具。
- 漆仕上げの家具は木目が浮き出た、美しい風合い。
- コンクリートに変わる前の線路の枕木。
クリの樹形
- 落葉高木で、高さは15~17mになる。樹皮は縦に裂ける。

葉について
- 枝から互い違いに生じ(互生)、長さ8~15cmの細長い楕円形。ふちには細かなトゲがある。

実について
- イガに包まれていて、その中1~3個の実が入っている。皮(鬼皮)が果肉にあたり、皮をむいた渋皮つきのものが種。

ファインド・ウッド・フードコートの
クリは北海道産です。
クリの「き」になる話

甘くてホクホクとしたおいしい実を実らせるクリの木は、日本全国の山を巡るといたるところで目にします。代々山を守ってきた方々にお話をうかがうと、「戦時中は食べるものがなく、クリの実を大切な食料として考えていた」と言う方が非常に多いことに驚かされます。木材としても耐久性があるので、昔から家の中の框(かまち)などにもよく使われてきました。このように食と住の分野で、里山の人々の暮らしと密接につながってきた樹種であることがわかります。
家具用材としても「反り、暴れが少なくて素直な木」として家具職人からも評判が良い木材です。木肌の色ムラがなく、木目が美しいという特徴を生かしたタンスなどの家具に利用されることが多く、ファインド・ウッド・フードコートでもテーブルに使われています。